書道の展示会に出展した私の作品

「他人を想って自分を想え」というのは、私が書道教室に通っていたときに書いたものです。これは、私が高校生のときのことで、書道は小学生のときからずっと取り組んでいたものでした。これを始めたきっかけは、筆という書く道具に憧れただけのことで、特別字が綺麗に書きたいということや、漢字を覚えたいという気持ちがあったわけではありませんでした。しかし、この筆への憧れの気持ちをきっかけに、私は書道教室に通うようになりました。筆を使って文字を書くとうことは、私生活の中では全くないことのため、書道教室でしか行うことのできない行為に、私はいつも一生懸命になっていました。

ただ筆を使って文字を書くだけではなく、それに使うための墨を擦ったり、書く文字によって筆を選ぶことも大切なポイントでした。そうしたことを小学生のときから続けていた私は、中学生にもなると、作品の展示会に自分の書を出展するようにもなりました。この展示会は、書道協会で行われるような大きなものから、地元の公民館で開かれている小さなものまで様々ありましたが、日頃自分の書いている作品が展示会という場に並べられることに、とてもやりがいを感じていました。そうして着々と自分のスキルを上げていき、高校生になったとき、私はとても光栄な経験をさせていただくことになったのです。それは、いつものように展示会に自分の作品を出展したときのことでした。私はこのとき、自分の思いをそのままに綴ろうと思い、大きめの半紙に「他人を想って自分を想え」という言葉を書きました。そしてこの書を展示会に出展したところ、とても驚きの出来事が起こったのです。それは、書を専門に扱っているデザイン企業の方から、この書を使わせてもらえないかという依頼が入ったということでした。

なんとその企業の方は、私にお金を支払ってこの書を購入したいと申し出てこられ、さらには他の書も書いてくれないかという、スカウトのお言葉までかけていただくことができました。これには、私はもちろん、通っていた書道教室の先生も驚いてしまい、まるで夢のような出来事でした。そうして私は、自分の作品を提供し、いくつかのデザインにも携わらせていただくことになりました。趣味で続けていた書道が、まさか仕事になってしまうとは思いませんでしたが、私はこれをきっかけに就職することになりました。何気ない展示会によって、私の道が切り開かれました。

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